久しぶりにN歯科へ行き、大先生のお顔を拝見した。
カルテの記載では私の通院は1年ぶりとのこと。

80歳を超えておられるのに元気で難しい治療をされていて、院長の称号を譲られたご子息よりも今も人気があるようだ。
私とは25年の付き合い。
その頃から歯周病でボロボロだった私の歯が今でも全部自前のものであるのは、この先生のおかげだ。

身体は日頃のいたわりが大切だが、いくら大切にしても時間の経過がもたらす悪化、つまり老化は避けがたいもの。
特に歯は激痛を伴って時をはばからず、遠慮容赦なく襲いかかってくる。
そんな時、信頼のおける歯科医がいるのといないのとでは上下で大きな違いがある。

また、歯石など日常のケアでもお世話になるわけだから、定期的に顔を出したいとは思っているが、痛みが背中を押さない限り足を運ばないものだ。
まして、あの椅子、あの音。
開けたままの口に溜まった唾液を呑み込むこともできない苦しさ・・・。
思っただけでも足は遠ざかる。

今日も点検のあと、いくつかの歯を削り、何かを充填していた。
まるで、車道を掘削し、一旦埋め戻して仮舗装するかのように。
「俺の歯には下水道なんか埋まってないワイ」
まな板の上の鯉としてはそんなことはとても言えないが、せめて心で叫んでやった。
別に、ガス管でも、水道管でもよかったのだが、なぜか思い浮かんだのは下水道だった。

歯石を取ってもらい、X線撮影をして、来週の予約を入れて、本日のメニューは終了。
70分、締めて5000円弱。
これが毎週続くと思うと気が重くなるが、上海で歯痛にのたうちまわる自分の姿が容易に想像できるから、これまでも度々苦しんでいるから、今は我慢の一言である。

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