東急ハンズ

出張で東京へ行った。

いつもの便で上京。
霞ヶ関にある東京本社で打合せを2件こなし、成城学園前へ。
仕入先へのクレームがらみの訪問だったが、あえて苦情を言わず、リカバリーに期待している旨を伝えるにとどめた。
結果は、あとで電話が入り、補って余りある動きをしてくれたから、正解だと思っている。
ペナルティを課せとの上司の方針を無視してよかったと思う。

管理面しか見れない営業失格の愚かなその上司のような社員ばかりだと会社はきっとつぶれるぞと思う。
人に動いてもらい、人の力を集め、皆でうまい酒を飲むことこそビジネスの醍醐味だし、私がこれまで右肩上がりで来れた秘訣そのものなのだ。
つまり、人脈こそが私の財産であり、それは私が仕事を楽しみながらつくってきたものであり、組織によって作られたものではないからで、上を見て仕事をしているようなヤツには到底わからない、しかし、シンプルで簡単なことなのだ。

来春からの上海行きも、人脈を大切にしてきた結果が招いてくれたことだ。
私はこれを当然の帰結とは思っていない。
むしろ、このような流れに感謝している。
私のような非力な男を高く買ってくれる人がいるだけで嬉しいし、寄せられた期待に身の引き締まる重いで一杯だ。

と、真面目人間ぶっている私とは裏腹に、仕事を極力楽しもうとする軽いノリの私がいる。
大して空腹でもないのに回転寿司屋を見つけると入ってしっかり8皿も食べ、夕暮れ時の新宿をぶらつき、市場の活性度と街行く人の服装や持ち物を見て過ごした。
私はこういうことが好きだ。

若い人の服装に個性が感じられないのはどうしてだろうか。
服装だけでなく、所作やメイクも落ち着きがない。
まるで、初めて袖を通した着物のような、身についていないぎこちなさを感じる。

ブラブラの行き着くところは、きまって東急ハンズ。
ここの新宿店は決して買い易い店ではない。
むしろ、数あるここの店の中で最も買いにくい店と思うほどである。
どこに何があるかが本当にわかりにくい。
だからよけいに、何か面白いものが・・・という期待感が薄れてしまう。
目的買いも、発掘歩きも、ショッピングの楽しさが得にくい店だ。
でも、好奇心の強い私は、こういう商品情報満載の店が好きだ。
今日は1時間もなかったのでゆっくり見れなかったが、それなりに楽しんだ。
携帯シェーバーを買った。
10月の韓国出張で、同行した顧客の担当者にあげたため、不便をしていた。
「そるび〜」、367円のすぐれものだ。

早々に羽田空港へ行き、ラウンジでのんびりして、一つ早い便で帰阪した。
ゆったりとした出張のように書いているが、実は成城学園前の後に、さらに調布で打合せを一つこなしており、スケジュールとしてはかなり過密の一日だった。
でも、そんな中だからこそ、なおさらゆったりとした気持ちで動きたいというのが私の方針。
そういう意味でも充実した出張だったと思う。