義経
2004年12月16日来年のNHK大河ドラマは源義経のようだ。
今日はその義経が不幸な末路へと転がり込んでゆく逃避行の塚となった安宅関がある石川県小松市へ仕事で行ってきた。
午前中を鯖江で過ごし、私が特急雷鳥で雨の降りしきる小松駅に降り立ったのは13時35分。
ハードスケジュールのため、約束の14時まであと僅かしかなかったが、飯抜きは辛く、駅のラーメン屋に入ってしょうゆラーメンと餃子を注文し、風邪気味の身体をいたわってにんにくをたっぷり入れて食べた。
タクシーで約20分、関連会社の工場へ行き、約1時間の打ち合わせの後、再びタクシーで帰路に着いた。
駅までの途中で勧進帳の舞台となった安宅関など義経にゆかりのある史跡がいくつかあるが、まだ一度も訪れたこともないため、帰りの時間が早かったことを利用して、タクシーに遠回りしてもらった。
石碑が語る歴史の出来事は今人を引き込むに十分な匂いがあった。
義経と弁慶、それと知りつつ通す富樫。
そして、離れてもなお燃え上がる恋の炎に身を焦がす静。
若い歴史の主人公達が歩いた道は、当時を偲んで目をつぶる初老の私に、幼い頃に見た東映の映画のような懐かしい錯覚を届ける。
それにしても、単純な言葉で書いてはいけないのかもしれないが、兄弟の争いは骨肉を相食む醜い争いの様相を示すことが多い。
権力の跡継ぎをめぐって争う場合は特に残酷だ。
富める者の醜い争いは貧しい私には想像もつかない。
義経ひいき側から見れば、おのれと妻の野望のためには純粋な弟を平気で殺す兄頼朝という形になるが、
反対側から見ると、親の仇をとり、武家の世を作ろうとする源氏の頭領頼朝が、狡猾な公家たちの翻弄され、内部分裂を作り出すなど策略に利用されている弟を泣く泣く切る、という見方となる。
ただ、汗をかかなかったから、自ら手を汚さなかったから、などの理由で頼朝将軍は人気がよくない。
特にここ北陸では女王政子ともども極悪非道とされている。
地域による人気の差違はあって当然のものだと思うが、そういうものを知ってゆくことも旅行や出張の楽しみかもしれない。
今日はその義経が不幸な末路へと転がり込んでゆく逃避行の塚となった安宅関がある石川県小松市へ仕事で行ってきた。
午前中を鯖江で過ごし、私が特急雷鳥で雨の降りしきる小松駅に降り立ったのは13時35分。
ハードスケジュールのため、約束の14時まであと僅かしかなかったが、飯抜きは辛く、駅のラーメン屋に入ってしょうゆラーメンと餃子を注文し、風邪気味の身体をいたわってにんにくをたっぷり入れて食べた。
タクシーで約20分、関連会社の工場へ行き、約1時間の打ち合わせの後、再びタクシーで帰路に着いた。
駅までの途中で勧進帳の舞台となった安宅関など義経にゆかりのある史跡がいくつかあるが、まだ一度も訪れたこともないため、帰りの時間が早かったことを利用して、タクシーに遠回りしてもらった。
石碑が語る歴史の出来事は今人を引き込むに十分な匂いがあった。
義経と弁慶、それと知りつつ通す富樫。
そして、離れてもなお燃え上がる恋の炎に身を焦がす静。
若い歴史の主人公達が歩いた道は、当時を偲んで目をつぶる初老の私に、幼い頃に見た東映の映画のような懐かしい錯覚を届ける。
それにしても、単純な言葉で書いてはいけないのかもしれないが、兄弟の争いは骨肉を相食む醜い争いの様相を示すことが多い。
権力の跡継ぎをめぐって争う場合は特に残酷だ。
富める者の醜い争いは貧しい私には想像もつかない。
義経ひいき側から見れば、おのれと妻の野望のためには純粋な弟を平気で殺す兄頼朝という形になるが、
反対側から見ると、親の仇をとり、武家の世を作ろうとする源氏の頭領頼朝が、狡猾な公家たちの翻弄され、内部分裂を作り出すなど策略に利用されている弟を泣く泣く切る、という見方となる。
ただ、汗をかかなかったから、自ら手を汚さなかったから、などの理由で頼朝将軍は人気がよくない。
特にここ北陸では女王政子ともども極悪非道とされている。
地域による人気の差違はあって当然のものだと思うが、そういうものを知ってゆくことも旅行や出張の楽しみかもしれない。
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