年頭に当たって

2005年1月1日
新しい年2005年を迎えることが出来た。

年を越す、新年を迎えるということがこれほど有難いことだとはこれまでは意識しなかった。
地球という星が自転公転を繰り返す中で一つの周期を見つけ、それを1年として区切りをつけた大昔の人はすごいと思う。
誰がすごいというものではなく、誰かが必ず見つけ出した原理ではあるが、その区切りが人生にとって大きな意味を持つようにしてきたことがすごい。
年の概念ができ、歳というものができ、人生においてそれぞれの歳に応じた生き方を最大公約数として作り上げてきた。
人間の偉大さはそういう思考が地球上の人類全てに共通するということだ。
まったく交流のない奥地の少数民族ですら、ほぼ同じような人生観を持っている。
釈迦もイエスもアッラーも影響を及ぼさない民族でさえだ。
全て大自然の現象から学び出したもので、年という概念がいかに大きなものであるかがわかる。

歳をとるのは当たり前のように思っていた。
だが、親族が死に、知人がいなくなって、自分や自分を取り巻く人たちもその可能性が高くなってきて、初めてその有り難さがわかるようになってきた。
この先、この謝意は益々大きくなるだろう。

今と違って昔は命の安全がなかなか維持され難かった。
争いは命がけだし、治安を守る法も機構もなかった。
それが徐々に権力維持のために整備され、独裁の滅亡と共に民主主義が出現し、ついに人権というものが確立され、命の安全を守ることが最優先される社会となり、現在に至っている。
多くの悲しみの涙の賜物なのである。

2005年を迎えられた。
そして次は誕生日で56歳を迎える。
多くの人が感じることだが、それは命があったということよりも、健康や周囲の者も含め暮らしぶりが悪くならずに新年を迎えられたということだ。
私も、昨年と同様の暮らしぶりを維持し、健康面では多少の憂いはあるものの十分な健常の状態であるということに感謝している。

今年は幾つかの転機があろうかと思う。
心を強くしてそれらに立ち向かってゆくつもりだ。

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