健康マットレス

2005年1月8日
私の勤める会社で以前に販売していた健康マットレスがある。
実は寝たきり要介護者の床ずれ予防に開発されたもので、今は他社に移管している商品。
体圧分散が優れており、寝返り回数も少なくなるほどで、何よりも通気性がよく、寝汗をかかないですむ。
軽くて、丸洗いができ、簡単に干せるので、実に衛生的だ。
勿論、健常者にも最適で、我が家は全員、これで寝ている。
これ以外の敷き布団で寝る気がしない。

こんな良いものがなぜヒットしていないかというと、ずばり高価だから。
僅か3cmほどの厚みのものが1枚3万円ほど。
プロパー購入だとそう簡単には手が出ない。
でも、我々は今でも社員価格(半額以下)で購入できる。
こういういいものがある程度安く買えるからありがたい。

そこで、今日、新規に5枚買った。
3枚は娘の婚礼用として、2枚は私の上海用としてだ。
向こうでもこれで寝るつもりだ。
今使っているものはここに置いていかないと帰国した時に寝るものがなくなる。

「なんで、2枚なの?」
質問されることもおかしいし、答える必要もないのだが、「妻」の愚問に答えた。
「10年間だとヘタリがあるかもしれないし、友だちが来るかもしれないから・・・」
「10年くらい大丈夫やし、友だちの分も置いておくっておかしいんと違う。私の知ってる単身赴任ってそんなんと違うやん。まるで向こうで誰かと住むみたいやね。ま、その方がエエかもね」
お互いに不毛な会話をしていることに気がついている。
「どうせ俺の上海行きについては一切かかわりなしなんやろ? どんな暮らしをしようと放っといてや」
「・・・・・・」

何か小声でつぶやいて、娘用の3枚を持ち、「妻」は戻った。
こういう重苦しい会話を何年してきたのか。
彼女は典型的なA型人間。
気持ちの切り替えや周りの流れを読むことを苦手としている。

でも、このマットレスのよさを誰よりも知っていて、日頃安いものを追い求めているのに、いいものはちゃんと買い求めるから面白い。
新婚当時、それまで安物買いだった私を諫めてくれたのは彼女だ。
私が今のような消費指向を持つきっかけとなった。
華美は不要だが、いい物を求めなければいけないし、それにはある程度費用がかかる。
それをケチってはいけないのだ。

ともかくこれで、上海での寝床は出来た。
2枚をどう使うかといえば、1枚はあくまでも「予備」である、はずだ。

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