展示会最終日の今日はブース内の張り付きはせずに、ビッグサイトのもう一つの会場である東館で今日から始まるパソコンの展示会「WPCショー」と、パシフィコ横浜で同じく今日から始まる「FPD展」を見て歩き、渋谷で明星さんとちょっと会って、いつもの便でつもりだったが、なにせ台風が来るので予定が大きく変わった。

起床は6時30分。
すぐに天気予報を見るとかなりひどい。
前回は東よりのコースだったが、今回はその逆となり、近畿地方直撃の後、関東へ来るという。
ということは羽田から飛んでも降りられないし、伊丹・関空が大丈夫な時間帯は羽田がアウト。
勿論新幹線もアウトだろう。
で、結論はもう一泊。
明日の浜松行きは東京からの直行とした。

予定変更で困ることは、急ぎのチェック関係。
韓国からのサンプルが自宅に送られているはずで、それを確認した後、浜松に持参するはずだったが、1日遅れとなる。
他にも要確認の国内試作が2点あり、それらも全て1日遅れとなる。
つまり、22日中に確認できず、23日、もしくは24日の確認となり、本生産の指示が月曜日以降になってしまう。
生産スケジュールがギリギリになり、アクシデント対応の余裕が消えた。
全てが上手く行くことを神に祈るだけだ。

宿泊を伸ばすと当然必要なのは着替え。
クリーニングに回したくない下着関係を洗うことにし、すぐさま洗面台と浴槽を使い、シャワーの前に洗濯作業。
洗うものは、ハンカチ2枚、Tシャツ1枚、靴下2足、パンツ1枚。
私はハンカチを2枚+1枚持っていて、汗拭き用、手洗い用と上着のポケットに入れておくユーティリティ。
靴下は汗かきであるため5本指タイプと、普通のタイプを重ね履きしている。
そのため靴は1サイズ大きい目を買う。

洗濯物はタオル脱水し、ハンガーにかけてクロゼットへ入れ、扉を半開にするようにメモを残した。
シャワーを浴びて、フロントに延長を頼み、朝食を取り、雨の降りしきる中をいざ出陣。

実はまだ合服の用意ができていないので夏服で来たため、寒さ対策で極細綿のレインコートを持参して来た。
こんな時は本当に助かる。
何よりも綿だから着心地はいいし、軽いし、油引きがしっかり出来ているものなので水をよく弾く。
15年前に取引先から買ったもので、かなり高かったがいまだに使える優れもので、良い買い物をしたと思っている。
価格の差はこういうところにあると思う。

結局横浜はあきらめ、ブースにいることにし、その間に東館の展示会をしっかり見て、最期の撤収まで手伝うことにした。
顧客で浜松に帰る人が午後早めに帰って行ったが、多分新幹線は止まっているだろう。
レンタカーで走ると言っていた。

超大型の台風23号は単年の上陸台風数の新記録だけでなく、被害も新記録になりそうな勢いだ。
なぜ、こんなに台風が来るのだろうか。
発生数自体は例年より少し多めなのだが、気圧配置が違う。
特に太平洋高気圧の張り出し方が異なり、その縁をたどる台風が日本へ来易くなっている。
それが湿った空気とともに秋雨前線を刺激し、大量の雨を降らせている。
今の日本では風害よりも水害の方が深刻なのだ。

山は木を切りすぎて保水力を落とし、水をすぐに川へ流す。
川はコンクリート堤防化でしゅんせつを怠ると川底が上がり、キャパを低下させる。
特に都会では雨水を排水するポンプの能力を上回る降雨量の場合、水がマンホールから逆流し、堤防が決壊しなくても浸水が起きる。
山の多い島国の日本や台湾は洪水などの水害も怖いが、土砂崩れや土石流が起き易い。
ある程度の、配置計画に沿った大容量のダムが必要だろう。

自然を守るためには人間の手も必要だということだ。
確かに一部の愚かな権力者による不要な道路建設や干拓、無計画な大規模開発が日本列島を悪い方へ改造してきた。
しかし、それらの建設計画を全て見直すのは悪いことではないが、何でもかんでも、必要なものまで計画を中止するということでは本当に住民のための行政とはならない。
開発反対のスローガンだけで日本が良くなることはない。
開発の本質そのものを見抜かなければならない。

展示会の撤収を終え、私は明星さんとの待合せ場所を表参道と決め、美味しくて雰囲気の良い店を予約して急いだが、電車が止まりやすい地下鉄は避けたいとの彼女の意向で元の渋谷に変更した。
私の希望で明星さんと仕事でペアになっているK氏も一緒にきてもらい、暫し歓談が出来た。
私はまもなく上海へいってしまうため、明星さんの次の舞台を見ることはできないかもしれないから、しっかり話が出来て嬉しかった。

専門家でもない私が偉そうに演劇についてものを言える筈もないが、一ファンとして敢えて謹言すると、彼女はまだまだ発展途上であり、いろんな可能性を秘めているため、小さくまとまらずにもっともっと多くのことにチャレンジして欲しいと思っている。
今の彼女を見ると、現実に流され、あきらめが出ているように思えてならない。
勿体無い。
折角ここまで頑張ってきたのだから、もっともっと頑張って欲しい。
通常の人生のステップを踏みながらも女優を続けてゆくことは出来ると思う。
結婚し、子供を作り、女性が普通に送って行く生活の中でも、舞台に立てるし、演出も出来る。
いや、むしろその方が本物を求めてゆくことが出来るかもしれない。
観察力、構成力があり、且つ動きも出来る人だけに、能力をもっともっと磨いて、欲を出してメジャーを目指して欲しい。
(演劇におけるメジャーの定義はかなり難しいが、私なりの考えをいつか書こう)

彼女のパートナーとなっているK氏にも人生の先輩として何かの参考になればと、幾つかの自分の経験談を話した。
彼は、出すぎず尖らず、舞台でのきびしい動きを感じさせない穏やかな人で、話し易く、非常に気持ちがよかった。
禁酒中の私は酒の相手が出来ず、彼に悪いことをしたと思う。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、雨がひどくなってきたので21時30分にお開きとした。
上海に行くまでにもう一度このような時間を持ちたいと思う。
次はカラオケなど楽しく遊ぶ時間も少しあれば良いなとも思う。

山手線で品川駅に着いた時はまさに雨の絶頂。
駅の階段の屋根のドレーンが追いつかず、大量の雨漏りをし、駅員がおおわらわだった。
それでもホテルまでの坂道を歩く足取りは軽かった。
ホテルに帰り、その日は当直になっているマネージャー氏に連絡したら、雨でレストランの厨房が浸水してその対応に追われているとのこと。
何か手伝えることがあるかもしれないのでしばらく部屋で荷造りをしながら待機していたが、なんとか収まったようなので安心して眠ることにした。

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