懲りなくダイエット

夕方に友人F氏が遊びに来た。
以前住んでいた家のすぐ近所の、家族ぐるみで付き合っている同じ歳の人だ。
近所のファミレスでいろいろと話した。

10年間の単身赴任の経験を持つ彼は今、大阪の自分の家に戻ってきたが居所がないことに気付き、苦しんでいる。
10年間のツケだといえばそれまでだが、子供達がみんな独立して、さあこれから夫婦二人でどう生きて行こうかなんて思っていたのに、その前に夫婦間の温度差という大きな壁が立ちはだかっていた。
単身赴任中に仕事優先にして家庭を顧みなかったという妻の言い分もあるが、彼の場合、家族のために辛くても必死で働いてきたのは事実だ。
それなのに帰ってきたら、なんで帰ってきた？という態度。
本当に辛そうだ。
可哀そうだし、他人事ではない。

ファミレスではコーヒーなどのソフトドリンクはセルフ形式になっている。
ドリンクコーナーへコーヒーを入れに行こうとしたら、後ろからその友人がいやなことを指摘した。
「お前、本当に肥えてるな」
「そんなにひどいか？」
「ああ、はっきりわかるで。何キロや？」
「69キロかな」
「そら多い。俺なんか肥えても60キロやで。お前、秋よりずっと肥えてるで」
「ガタがきて運動でけへんで筋肉が落ちてるのに体重が増えてるもんな。ゼー肉がよおけ付いたんやな」

背格好がよく似ている二人だけに、ヤツには言われたくなかった。
10年前に彼が単身赴任するまでは、二人は体重もあまり変わらなかったし、私のほうがずっと筋肉質で締まっていた。
この10年、彼は単身赴任で苦労し、私は楽をしてきたということか。

いずれにしてもこのままではいけない。
といって、過去に幾度となく重ねてきた失敗をさらに上塗りすることはなんとしても避けたい。
そこで、手の届くダイエット、長続きするダイエットをしようと思う。

今夜のテレビのある番組で、ダイエットでは炭水化物を減らすことが効果的だと言っていた。
確かに私の健康診断での要注意事項は中性脂肪とコレステロール。
前者は炭水化物の摂取過多によるもので、それを燃焼させるためにはかなりの運動量が必要とのこと。
私は今、関節の故障を抱え、運動がなかなか出来ない。
でも、体力の衰えに加えてこの体重のままだとますます危険な状態になる。
しかも、私は米の飯が好きだ。

そこで、?米粒、パン、麺類を半分に減らす。
?その分野菜を食う。
?食事の回数は今の1日2回より増やさない。
という最低限のメニューを明日から実行することにした。

目標は2月末で今の体重(69.4Kg)マイナス6Kg、つまり、63.4Kg。
これなら出来ると確信して、がんばろう。