最後の月

2005年2月1日
今月で今の勤めを去る。

まるで定年退職のような気持ちだ。
これまでも転職や独立で2度会社を辞めた。
でも、今回ほど複雑な気持ちではなかった。
後ろ髪を引かれているのではない。
ただ、以前のように期待が大きく膨らむだけではないからだ。

体力、気力に大きな衰えがあることは確かだ。
しかし、知恵、判断力、そして人との付き合いにおいては格段の成長がある。
足して2で割ればいいのかもしれない。
とすれば、それは40代後半ということか。

このひと月の過ごし方はもう決まっている。
スケジュールも細かく立てられている。
今の仕事を最後まできちんとしながら、新しい仕事の準備も並行して行わなければならない。
なにせ「大変」の5乗なのだから・・・。

「立鳥跡を濁さず」
この言葉が重くのしかかる。
今後のことを考えずとも、当然しなければならないことだろう。
まして、これからも今の会社が取引先として大きく絡んでくるのだから・・・。
客だからといって驕れてはいけない。

2万人を超す大きな組織ゆえに人の順風もあればまた逆風もあった。
辛いことの多い毎日だったはずだが、今思い返すと、楽しいことしか浮かんでこない。
これって、綺麗事ではなく、本当に、である。
美化しているわけでもない。
笑顔しか浮かんでこないのだ。
しんどさも時間の流れから見ればやはり一つの思い出なのだ。

あとひと月。
泣いても笑ってもだ。
であるなら、笑わにゃあね。

夜、中国へ一緒に行くJ工場長と打合せをし、食事をした。
夢を語った。
明日、明後日のビジョンだ。
楽しみです、と彼が笑顔で言った。
いい顔だった。

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