古い写真?

2005年2月5日
今日もスキャナーが大活躍だった。
倉庫を整理した時にいっぱい出てきた海外出張などの写真を一つ一つ確認しながら帳合をし、ファイルで取り込んでゆく。
なにせ枚数が多いから気の遠くなるような作業だ。
当然、記憶の彼方に行ってしまったものもあり、思い出しながらの時間のかかるものである。
しかし、実に楽しい作業で、こういうことをしていると時間の過ぎるのが本当に早い。
気がついたら日付変更線はとっくに過ぎている。

今夜は21年前に約1年間で都合4回行った中国とさらにその1年前に2回行ったヨーロッパを片付けた。
まだ途中だが、中国はほぼ終えた。
ヨーロッパはドイツの分だけが済んだ。
黄変した写真には当時のシーンがICチップのように集積されて入っている。
写真一枚ずつ触ると、当時の声、音、人の動きが再現される。

そこに写っている私は確かに若い。
当時、自分はスタイルがよくないほうだったので写真には自信がなかったが、それでも今よりずっとかっこいい。
今がいかにブザマであるかがわかる。
いつも書くことだが、時の仕業は本当に残酷だ。

20年という歳月は一つの国を大きく変えた。
当時、誰が今日の中国を予想しただろうか。
写真にある中国は、今の上海などからは想像もできないほどの古めかしい街や景色、服装の国であった。
4年前久しぶりの上海に私が驚いたように、今しか知らない人に昔の上海を見せてあげ、驚かしてやろうかな。

また、東西のドイツがあっという間に統一するなんて、もっと言えば、ソ連が崩壊し、ヨーロッパの地図が大きく変わるなんて到底想像できなかった。
緊張こそなかったが、西ドイツではNATO軍として駐留している米兵をよく見かけた。
歓楽街などでは一見して判る米兵のグループが異様な空気を発して闊歩していた。
NATO駐留米軍が大幅に削減された今でも同じ絵がみられるのだろうか。

パリでは俳優のカップルがお忍びで来ていて、私と同じホテルだったので、ロビーで挨拶を交わし、サインをもらった。
今、手元にその時の写真がある。
その後、日本へ帰ってしばらくして彼らの婚約発表があった。

その前年のロンドンの時も、初めての海外出張、一人で恐る恐るフランクフルトへ行き、仕事をし、帰りはもう堂々と、一人で言葉の通じない街を歩き回った。
ドイツ出張の帰り道に3泊もロンドンやパリの5ツ星ホテルに泊るなんて確かに贅沢な出張だった。
往復の長い長いフライトにもドラマはあった、
30代半ば、若いからできた楽しい思い出だった。

記憶がはっきりしている間に、いや、記憶が蘇ることのできる間に、貴重な記録を整理しなければ・・・。
私のHPも復活する日が近くなったということだ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索