イチビリ

誰からもらったのか、風邪気味だ。
きっと、昨夜の羽田へ向かう電車の中の前に立っていた学生さんだろう。
自分の袖に向けて咳をするのだが、円筒状のものがまるで遮蔽効果がないことを知らないのだろう。
気にはなっていたが満員の電車の中であり、黙っていた。
以前なら絶対に文句を言っていただろうが、最近はこれぐらいでは言わなくなった。
もめると嫌だという気持ちがある。
きっと臆病になったのだろう。

もらったものは仕方がない。
誰かにあげるというのではだめだろうな。
ま、こんなもの、自分で片付けるしかない。
暖かくして早く寝ようと思うのだが、ダラダラとして、一日中身体が重かった。
挙句にテレビの前でうたた寝をして、結局は絶不調。

熱のせいにするわけではないが、よりによって嫌われたくない人に変なメールを送っていた。
どうもこういう「イチビリ」な性格が私の本性のような気がする。
何度も改めたいと悩んだ自分の最も嫌な面だ。
大人になりきれていない恥ずべき面だ。
これを良い方向へ持って行くと、チェレンジ精神へと行くのかもしれないが、ほど遠い状態だろう。