車ができた

今日から強生タクシー社と1年契約したチャーター車両が配属されてきた。
運転手は数え年50歳のZさん。
日本語はまるで出来ないが、まじめそうな人だ。
車両はBUICK。
まずまずのサイズだ。
メルセデスは儲かるまでお預けにしよう。

これでもかなりの費用で、本社のボスを説得しなきゃいけない。
きっと贅沢といわれるかもしれないな。
でも、安全が大切なのだ。
浦東空港や常熟へのアクセスは高速道路でかなり危険だ。
しかもこちらのタクシーは運転がかなり荒っぽい。
運転手に星(クラス)付けがされているが、人によって運転の荒さも千差万別。
だから、最優先されるものとして、私は移動の安全を選んだ。

ホテルの駐車場で待機し、私が玄関に立つと車寄せにやってくる。
実に気持ちがいい。
後部座席でふんぞり返ると偉くなったような錯覚までしてくる。
でも、そうなったらいけない。
会社の金で乗れるだけの話なのだから。

会社の同僚と朝食後に打ち合わせをし、顧客を待つ。
その後、日本で取引のある代理店が上海のスタッフを連れてわれわれのホテルまでやってきた。
打ち合わせをし、昼食後に浦東の外高橋保税区にある日系のAV機器メーカーを訪れたが、3時に行って6時まで待たされた。
なんと弱い立場での商売なのだろう。

以前の私がいた企業は一流企業だから、こんな客あしらいはまず受けたことがない。
我が同僚と代理店は客と思われていないようだ。
でも、これが現実かもしれない。
前職のバッジをはずした時から、こういうことはある程度覚悟していたはずだ。
この悔しさを起業の成功という目標にぶつけよう。

夜、よく行くガーデンレストランでその代理店と食事。
何とか新たなビジネスのスタートにつなげてゆきたい。