燻蒸

6時30分起床。
今夜から常熟へ行くので、宿泊の準備をした。

2日前に小さなムカデを居間で見つけたので殺した。
以前にズボンの中でひざ辺りを咬まれたことがあり、激痛を感じ、叩いて何とか振り落として殺したことがあるが、この6センチほどのムカデも自宅に棲んでいたものかもしれない。
私は急に我が家が気持ち悪くなり、燻蒸することにした。
明日はLさんが掃除をしてくれる日なので、今日は絶好の燻蒸日である。
前回日本から郵送したアースレッドを3個セットした。
我が家の広さなら5個は必要かもしれないがそれしかない。

宿泊の用意の他に預かっている月餅も会社へ持ってゆかねばならず、荷物がかなり大きくなったが、今日は早朝から運転手に常熟へ行ってもらっているので迎えはない。
仕方なく、タクシーを呼んだ。

午後から南京西路の日本航空の上海支店へ行き、次の帰国での便変更手続きをした。
この支店が入っている恒隆広場というビルは、ルイ・ヴィトンやプラダなどの一流ブランドの直営店が入ったハイクラスの商業施設で、日本でもあまり見ないほどのレベルの高いものだ。
全体の出来上がりもかなりのものだ。
最近、私はここをちょくちょく訪れる。
いつも虹橋の雑然、混沌とした街の景色ばかり見ていると、世の中のレベルが見えなくなるからだ。

帰りに、常熟から戻ってきた運転手を呼んで、日頃お世話になっている常熟市の開発区の方々にお配りする月餅を買った。
中秋節月餅の過剰包装が社会問題になっているが、今回買ったものも高価ですごいパッケージングだ。
どうも中身の味よりも見かけが優先されているようだ。
この辺りが高度成長中で成金志向の中国たる側面といえる。

今日がわが社の初出荷。
15時、上海税関に最終の手続きと荷積みの立会いを終えた常熟本社の会計主任のZさんと共に常熟へ向かう。
虹橋出発がこの時間だと常熟到着は16時30分以降、開発区のお役人たちはもう帰宅する時間だ。
今日は移動のみで投宿とする。

ホテルは常熟で唯一の5つ星ホテル「常熟国際飯店」。
開発区にも近く、虞山公園の前にあるゆったりしたホテルだ。
送ってもらった運転手を上海へ帰し、チェックインを済ませて友人と約束しているレストランへ。
常熟で数少ない友人の一人、Zさんと夕食を食べ、一緒に市内の繁華街へ飲みに出た。
11時まで一緒にのみ、その後別れてホテルに戻り、メールのチェックをし、日記を書いている。

明日はISOの予備審査がある。
これまで頑張ってきてくれた社員たちの成果を見せてもらうとしよう。