電話

2005年9月23日
いつものように6時30分起床。

8時、「妻」も起きてきたので、散歩がてら、いつもの店に朝食のサンドイッチを買いに行った。
その間、会社のL部長が電話局へ行って昨夜盗難にあった電話の手続きをしてくれた。
彼が届けてくれた新しい「シムカード」を持って、カルフールへ携帯電話を買いに行き、失ったものによく似た型を購入し、事務所に寄って少し仕事を処理し、その後自宅へ帰った。
今日も休みである。

電話をなくしたら不安に陥る事は誰もが経験していると思う。
現代社会のビジネスシーンで身辺に携帯電話がないということは自らの存在感をなくすことであり、音だけでなく映像という要素が加わった今、三重苦にも等しいものといえる。
ましてや、インフラ的にも連絡体制の構築しにくい中国では携帯電話は最重要ライフラインといえる。
そんな大事なものを失うなよ、と私自身の心が静かにつぶやいていた。
当然、みんなも言いたかったに違いない。

近所のデパートで昼食を食べ、その後、豫園へ行った。
彼女の日本への土産を買い、湖心亭でお茶を飲み、豫園に入った。
私は小さくてもまとまっているこの庭園が好きだ。
明日は蘇州でもっと大きな庭園を見るだろうが、彼女が受けたインパクトは今日のほうが強いだろう。

その後、人民路に一部残されている古い城壁を見て、淮海路から石門一路へ移動し、JALの支店に寄って「妻」の復路のチケットの確認をした。
夕食は勿論中華レストランだが、今夜はスープで有名な店にした。
暑さも和らいで過ごしやすくなっていることもあり、スープが美味しい季節の到来といえる。

食後、早々と帰宅し、それぞれがするべきことをして、それぞれのリズムで過ごした。
大阪で一緒に暮らしていたときもそうだった。
彼女のリズムと私とはまるで違っていた。
夜更かし族の私は彼女から遅れる事3時間で就寝となる。
翌朝の起床は私のほうが早い。

そんな二人のバラバラな生活がバラバラの人生を歩くようにしたのは当然のことなのかもしれない。
今夜も彼女は鍵のかかる部屋で早々と寝ている。
よりは戻らないかもしれないと思っている。

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