親子の「味」

2005年10月6日
6時30分起床。
友人のLさんから頼まれているPCがやはり見つからない。
ヨドバシ、ソフマップ、ジョーシン、ビックカメラなど、大阪のほとんどの大手小売店を回ったがなかった。
あとは日本橋の専門店で探してもらうしかないようだ。
日本にいればそれも可能だが、上海で使用するから故障などを考慮するとリテーラーは大手の方がいい。
21日の発売日まで待つとして、次の台湾行きの際に立ち寄ろう。

午後から京都の本社で全社会議。
しっかり夕方まであれこれやって、会社を出たのは19時30分。
どこへも寄らずに自宅へ戻り、家族と食事を取った。
先日、「妻」が上海へやってきてくれたが、あれ以来彼女との隔たりは多少狭まっている事は確かで、今夜は二人で彼女の作った夕食を食べた。

私は彼女の煮物が好きだ。
15年前に亡くなられた彼女のお父さんがかなり味にうるさかったので、彼女のお母さんは料理が上手かった。
その味が私の好みと一致していたので、私は彼女の実家で食べるのが好きだった。

今、我が家では息子も外食が多くなり、「妻」はあまり料理らしいことはしないというが、たまにこうして食べると、腕はむしろ上達しており、なかなか美味いと思う。
中国でまずい日本料理を食べているからではないか、と彼女は言ったが、いやいや、私の舌はそんな付和雷同的なものじゃないよ。
美味いものをはっきり判る味覚ぐらい私は持っている。
テーブルに並んだ幾つかの煮物は時間と手間をかけて作ったものだし、塩梅も煮込み時間も丁度いい。
これが家庭の「味」なのだろう。

4月に嫁いだ娘がどんな「味」を作っているのだろうかと思う。
まだまだ本を見ながらの料理だと思うが、それが年月を積み重ねてその家の「味」となってゆく。
「妻」も結婚した頃はお義母さんの料理とは大きな差があったが、今はあの頃の実家を抜いたと思う。
でも、同じ「味」の系統である事は確かだ。
何も同じ屋根の下で暮らさなくてもその「味」は確実に踏襲されてゆく。
親から子へ、子から孫へと受け継がれる、というのはこういうことなのだろう。

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