特権

2005年10月8日
8時13分起床。
目覚ましで起きた。
朝ドラをみて、朝食を食べ、11時ごろから「妻」と買物に出かけた。
これから冬に向かう上海で必要なものを買いに行ったのだが、特に買いたいものもなく、ブラブラ、のんびりの一日だった。

中国の私の会社は今日から出勤。
みんな頑張ってくれている。
私一人がのんびりしていて申し訳ないと思う。

確かにこういう時は連帯感を出して統一行動をとるほうが指揮官としては楽だと思う。
給料、住宅など、当初から他の社員たちと大きな差はついているが、融和が大切だし、率先垂範が私のモットーだったので、極力みんなと同じ目の高さを持てるようにしてきた。
だが、そろそろ、彼らとは何らかの一線を画す必要はあると思う。
今回の会議出席での日本滞在延長はその一つで、本社のボスが求めている厳しさのある指導者像の側面でもある。

私の待遇について不満を言う人はまだ出てきていないが、今の路線で行くといずれそういう空気ができるだろう。
会社はそれを極力嫌う。
特に私の所属する会社は、上場しているとはいえ、京都の、創業者一族が世襲する同族会社だ。
経営側の特権に対し、社員が口を出すことは断じてしてはいけないという空気がある。

私も少しずつ軌道修正をしてきた。
社有車での送り迎え、顧客とのゴルフ、日本からの個人的な来訪者へのアテンド、そして誰よりも早く退勤、などなど。
不満を感じさせないように少しずつ接点をずらしてきた。
これは私の性格からすればかなり難しいものだ。

私はどちらかといえば気後れするほうだ。
気が小さく、すぐにビビる。
喧嘩をする時にあとでどう謝ろうかと考えてしまう。
だから、試合以外では人を殴れない腰抜けだ。
自分の方針について、すぐに有頂天になるし、すぐに疑心暗鬼になるし、心配で眠れなくなることもある。
だから、特権を振りかざすなど到底できない。

ただ、一つだけ極意がある。
無理に進めないで、けじめだけ示せばいいのかもしれないと思っている。
やがて今の権限を後進に渡す日が来るのだが、彼らが私のポジションについて、その妙味も感じられないと責務だけでは励みにならない。
そのためには、私流のやり方の中で、今の職責を楽しむことがよいと思う。
つまり、「身の丈」で行くしかない。
長続きさせるにはそれしかない。

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