台北の夜の再現ならず、さ

起床は10時半。
睡眠不足は慢性化している。
鉋で命を削っているようだ。

目覚めたが何もしないで昼になり、「柚子」の様子を見に行った。
昨日の朝、帰宅途中のタクシーから見えたが、店に明かりが点いておらず、店の前には店員が何人も集まっていた。
どうやらトラブルがあったようだ。
行ってみると横断幕と張り紙がしてあり、周辺一帯の再開発のため今月の25日に立ち退きを求められていたのに、今朝いきなり電気が切られ、営業停止に追い込まれたとのこと。
どういう訳があるかはわからないが、この国ではよくあることだ。
店長らと暫く話し、1月末には近所で再開店するとの情報を得たが、私は結局自分の食堂を失ったことになる。
この店が一番多く利用していたからだ。

月曜日は寝具などの洗濯があるため、少しでもアーイさんの負担を減らしてあげようと、日常ものの洗濯をした。
こういう配慮が誤解を生み、好意と受け取られて、周囲の反感をかったのだが、善意は善意だし、アイロン掛けは嫌いだが洗濯は機械がしてさほど苦にならないので、続けてゆくつもり。
家を綺麗にしてもらうことは、いくら仕事で、金のためでも、嫌な人の家は触りたくないだろう。
まして、なんらかの女性の存在が感じ取られる家だ。
アーイさんが気持ちよく掃除してくれたら私は快適なのだ。
誤解はいつか解決する。
同じ姿勢でいれば、きっとそうなる。

夜、19時に台湾の友人であるTさんから電話が入り、和食の店で食事をした。
彼の中国でのパートナーであるWさんも一緒だ。
先日の台北での朝4時まで飲み歩いた震源地だ。
恐ろしいタフガイである。
この席に私の友人であるLさんも一緒するはずだったが、別の人との食事の約束があり、遅れてやってきた。
それでも急いでやってきてくれたことはありがたく、謝意を告げた。
4人揃っていつものクラブで飲んだ。
この店は明日で新しい場所へ移転する。
夜、1時半まで飲んだ。
店がはねて、Tさんとも別れ、Lさんの車で送ってもらった。
Lさんは今夜、我が家に泊まる。