常熟のクラブ

起床は6時30分。

出社後、いつものように業務をこなし、久しぶりに「竹亭」で昼食をとる。
帰ってきたら日本から2名の出張者が既に到着していた。
今日から3日間、彼らと一緒に品質管理システムの仕上げをする。

16時まで上海オフィスで打合せをし、その後常熟へ向かう。
18時、常熟工場へ到着、その後、簡単な打合せをし、ホテルへ向かう。
初めてのホテル、3ツ星らしいが、どうも人気がないので今まで泊まらなかったところだ。
本当は常熟唯一の5ツ星ホテルを予約したのだが、この日は市政府に全室を押さえられていてダメだった。
さらに、よく泊まる繁華街近くの3ツ星ホテルも同様だったので、今回のホテルとなった。

チェックインを済ませ、途中に電話で夕食の申し出を戴いていたTさんを待った。
Tさんは香港系の樹脂成型企業の副総経理で、単身赴任の日本人。
私よりも数歳年長者だ。
常熟市内の日系企業の親睦コンペで知り合った後、いろいろと相談にのって戴いている。
彼の配下の営業部長のXさんも真面目な方で、うちの工場長がお世話になっている。
四川省出身で、故郷に家族をおいての単身赴任だ。

TさんはそのX営業部長と通訳のLさんを連れて約束の時間にホテルにやってきた。
Lさんは今年大学を卒業した明るい女性で、遼寧省の出身。
こちらは別に用事のある工場長は不参加で、出張者2名と私。
虞山に近いま新しいレストランで楽しい時間を過ごした。
その後、LさんとXさんは帰り、Tさんの案内で4名が日本人向けのクラブへ行った。

常熟にも何軒かのクラブがあるらしい。
常熟には日系企業がかなり進出しており、日本人も増えてきた。
しかし、狭い社会である。
こういう店同士の過当競争はないらしいし、いつも誰かと出会ってしまうようだ。
今夜も私が知っている会社の総経理以下8名さんが来られていて、我々と歌合戦になった。

「明日も来るよ」
こちらの出張者の一人Mさんが店の女の子に約束していた。
「知らんぞ、俺は」