ワイヤレスだからフリー！

起床は11時。

結局寝たのは午前4時30分だった。
夜中、行きつけの店のママを怒らせてしまったため、その繕いに自宅と店と彼女の家を往復する結果となって、相手の行方がわからなくなったままで帰宅したのは4時をまわっていた。
だが、睡眠時間はたっぷり取れる金曜の夜のこと。
いや、土曜の朝と言う方がよいだろう。

近頃の私の生活は確かにおかしくなっている。
勿論、自分自身が招いた結果のことだが、友人との交友にウエイトを置いている生き方を選択した私だが、そこには常に何らかの節度がなければならない。
ところが、私の場合、酒、女、時間、金に対しては実にだらしなく、怠惰な暮らしに没入して失敗することしきり。
結局は安易な快楽ばかりを追いかけている。
何も言うことのない、情けない男だ。
反省の繰り返しである。
まったく、友人のHさんが怒りを持って私を諭してくれた通りだ。

本当は午前中にゴルフの練習に行く予定だったが起きられなかったので中止した。
明日のゴルフは出たとこ勝負だ。
ゆっくり起きてメールを見ていたら、日本人の友人、Oさんから、既に依頼してある我が家のワイヤレスLANの調整で15時に親しいエンジニアをまわしてくれると言う。
助かる。

我が家は今、リビングのソファーでしかネットが繋がらない。
モデムの置き場所が問題なのだ。
他にも電話コンセントはあるが、なにせ中国のこと、信じたら後が大変、ということがしばしばある。
ソファーのテーブルでは前傾姿勢がきつくなり、長時間のワークには向かない。
かといって、我が家には適当なテーブルは食卓だけで、そこまでの長さのケーブルはない。
そこで、大阪の自宅で遊ばせていたワイヤレスLANを上海へ持ってきた。
これが上手くいくと、食卓は言うに及ばず、台所でも、ベッドでも、家中どこでもネットに接続が可能になり、仕事などがはかどる。
実は近所でワイヤレスLANを設けている家があり、そこに簡単に潜り込めるのだが、
そういうのは自分がされたら不愉快だし、やはり自前が当り前だろう。

エンジニアのJさんは時間通りにやってきた。
上海男性特有の腰の低さをもっている本当に実直な好青年だ。
友人のOさんといいコンビネーションを保っている。
彼は1時間ほどかけて調整してくれた。
無料とのことだが、いずれOさんも一緒にお返しのディナーなどをご馳走しようと思う。

夜、晩飯は一人で近所の百貨店「百盛」にて和食を食べた。
「柚子」がなくなってから、本当に不便になった。
私が栄養失調になったら上海市のせいだといいたい。
でも、いやしんぼの私が栄養失調なんぞになるわけないな。

いつものクラブへママに詫びに行き、ゆっくり飲んで2時30分に帰宅。
明日は蘇州でゴルフコンペだ。