涙腺破損?

2006年2月20日
起床は6時30分。

サンドイッチ屋のお姉ちゃんはまだ帰ってきていなかった。
いつもの店では普通に出来合いのものを買った。
ま、考えたら当り前なのだが、一度特別な待遇を受けると普通に戻ることにも抵抗が出てくるから、人間というものは欲どしいものだとしみじみ思う。

今日が締め切りの仕事はどうやらその約束が履行できないことが判明した。
しかし、日中にかなり駒が進んだので、明日はきっと出せると思う。
今夜は友人のJJさんと食事の約束をしている。
だから、仕事は遅くまではできないから、自分の中では提出は明日と既に決めている。

昼間、自宅の近くの路上でアーイさんにあった。
今、我が家ではガス工事が行われているという。
自宅に戻ると、大家さんや工事業者が入れ替わり立ち代りでキッチンに入り、上海人特有の大声でわめいていた。
暫くいたが、することもないので会社に戻り、仕事に没頭した。

終業後に帰宅するとアーイさんがまだ作業していたので、暫く洗濯などを手伝い、19時30分過ぎに彼女は帰っていった。
その後、JJさんと連絡が取れ、今いる蘇州から上海へ戻ってくるのは21時ごろになるとのこと。
その間、自宅で仕事を追い上げた。

21時30分にJJさんから「花蝶」に着いたとのことで、急いで店に行くと、店の計らいで座敷が用意され、JJさんはすでに席についていた。
オーダーの時点から店の人がひっきりなしに入れ替わり立ち代りやってきて話しをしてゆく。
K店長は今日から故郷へ戻っているので不在だったが、副店長のHさんや料理長が細かく気遣いしてくれた。

彼らの私への配慮は嬉しかった。
JJさんとの食事を彼らなりに歓迎してくれていたようだ。
先日のクラブのママとの昼食や、その前の友人LLさんとの夕食などでは誰も席に近寄ろうともせず、明らかに拒絶反応を示していたのに、今回はそれまでとは違って、いつもの一人で食べに行った私に接する態度を同じだった。
尤も、一昨日の深夜カラオケが効いている事は言うまでもないが・・・。
しかし、JJさんに対して店として好印象を与えた事は確かだろう。

JJさんについて私は何も知らなかった。
○○○の会で知り合い、一度だけ3人で2次会に行ったことがあったが、それっきりだった。
それが、メッセンジャーで時々話すようになり、中国語で書かれたブログも読んで、日本人にしては少し変わった考えをもつ人だとは思っていたが、その生い立ちや生業についてはずっと知らずにいた。
今日、改めてJJさんがさりげなく語る苦労話を聞いているうちに知らず知らずに涙が出てきた。

人が語る苦労話とその後に掴んだ成功談や幸せに心を動かさない人はいないだろう。
しかし、いつもなら涙を必死でごまかすのだが、今日は不覚にもしっかり泣いてしまった。
声まで上げそうになるのを必死でこらえた。
もう、恥ずかしいなんて気持はなかった。
確かに、今考えたらすごく恥ずかしい話であるが、男としては情けないほど泣いていた。

年寄りは涙もろい。
若い頃から泣き虫だったが、このごろ病的にその症状が進行している。
涙腺が壊れたのではないかと思うほどである。
朝ドラに泣き、「大長今」では大声を上げて泣いた。
勿論、一人だけの部屋で、である。

人生で流す涙の量が決められているならば、私は既に3度目の人生を送ったことになるだろう。
流した涙の数だけ人は幸せになれるという。
落ちた汗のしずくの量だけ人は大きくなれるという。
ウソだ。
涙もろくて汗っかきの私はどうだろうか。
ま、流し方、かき方に違いはあるだろうな。

JJさんの考え方が少しずつ理解できるようになってきた。
友人として、人生の先輩として、応援団の一人になりたいと思った。
上海から蘇州へ会社が移転したため、転居を余儀なくされることに苦慮しているという。
できるならばこのまま上海にいたいという。
何か力になって上げられることはないだろうか。

JJさんと別れた後、最近では感じられなかった清々しい気分なり、そのまま帰宅した。
明日の最後の追い上げに備えて体力を養っておくため、早く寝ることにした。
23時30分、これから入浴だ。

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