昨夜、台湾料理店を出て、彼の友人が帰った後で、今度は彼の部下が加わり、4名で林森北路のクラブへ行き、3時間。
その後、カラオケボックスにクラブのスタッフ8名も一緒に行き、」3時間。
さらにそのままピアノバーに移動して、1時間半。
結局、4時半まで飲んだ。

完全に出来上がった私はホテルまで彼の社員に送ってもらい、目が覚めたら9時30分。
9時のアポはすっぽかすことになった。
すぐに謝罪の電話を入れ、アポを夜に変更。
さらに、次の訪問先の約束時間を少し遅らせ、風呂に入って酔いを醒まし、服を着て、
タクシーに乗り、35分かけて汐止へ。

戦闘再開の成果はやはり厳しいものだった。
そもそも台湾市場に対し、適合した商材を持っていないでやって来ている。
日本市場の値崩れを防ぐために価格を統一しなければならない。
だが、台湾での実勢価格は日本の60%。
そのままでは到底参入できない。

後発で市場参入するということはユーザーにとって明確なメリットがなければならない。
ユーザーははっきりそれを求めてくる。
だのに、それを追いかけてはいけないと本社はいう。
せめて、市場に適した商材の開発をさせてくれと頼んでも、後々に自分たちの商圏に影響を与えるかもしれないと危惧して、なかなか首を盾に振らない。

手塞がりの中での台湾訪問は一層に足取りを重くする。
せめて個人的なつながりを頼り、市場とキャッチボールしながら少しずつ駒を進めてゆくより手はない。
訪問した顧客に対し、さらなる市場の精査を依頼した。

昼食の時間を飛ばし、次のアポ先へと向かう。
昨日ご馳走になった顧客の案内で、桃園にある携帯電話メーカーの最大手に行き、製品PRと市場情報の収集をした。
みんな懸命に協力してくれている。
弱音など吐かず、尚一層頑張らねばならない。

ホテルに戻り、レポートをまとめているうちに、朝、すっぽかした相手JWさんが来る時間になった。
彼は、以前に当社の商品を扱う代理店の担当者だったが、大手PCメーカーに転籍し、生産管理をする立場に収まっている。
彼とホテルの2階にある和食レストランに行き、コース料理を食べた。
この店は出張のたびに顧客との会食で利用している。
高いが雰囲気もあり、味やサービスも及第点で、まずまず良いと思う。
今朝の非礼を詫びる私に、彼は笑顔で今後の協力を約束してくれた。
ありがたいことだ。

食後、1階ラウンジに移り、遅れてやってきた義弟のKYさんも合流し、暫く歓談していた。
彼ら二人は直接の知り合いではないが、私以外の接点として、JWさんの前の職場には今もKYさんの奥さんが働いているのだ。
その奥さんもやってきて、顔つなぎと挨拶をした後、JWさんは翌日の墓参の準備があるので帰っていった。

さあ、その後がいけない。
KYさん夫婦は昨年7月ゴールインのまだ新婚さん。
いつものベタベタが始まった。
あほらしいのは私。
あまりにも馬鹿馬鹿しいので、そっぽを向いていると今度は声や音を立てる。
打つ手なしの状態であった。

しかし、義弟の幸せそうな顔を見ているとこちらまで心が安らかになる。
その義弟が私に言った言葉がその後の私の耳を独り占めにした。
「お義兄さん、変わったよ。穏やかになった。こんな幸せそうなお義兄さんを見るのは初めてだよ」
彼は今の私の周りにいる人との関わりを指して言っているのだ。

彼らが残していった幸せの置き土産を私は部屋で膿みの向こうに送りたくて電話した。
だが、会話のつまらない枝葉末節に引っかかって、いつものケンカ、そして決別話。
どうしてこうなるのだろうか。
KYさんの言葉を実感しているはずの私がなぜこんな馬鹿な話ばかりするのだろうか。

いつもの結末で、向こうが決別を拒否してくれて、仲直り、そして主因の私が謝罪。
望んでいない方向になぜ進めてしまうのだろうか。
いい歳をして恥ずかしい。
相手の心が広いから、素直だから、いつも助けられている。
本当に申し訳ない。
もっと大きな心で、素直な心でいなければならないのに、若い人に教えられている。

例によって、荷造りで徹夜。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索