マンゴーかき氷

2006年8月8日
起床は5時30分。
昨夜、できなかった荷造りが気になって、早く目覚めた。
台北行きのフライトは10時発。
自宅を7時30分過ぎに出ればいい。
しかし、荷造りは簡単に1時間ほどでできた。
ノートPCをバッグよりとり出し、自宅のPCとのファイルメンテナンスをし、昨日分の日記も書いた。

軽く食事をし、時計を見たら8時過ぎ。
急いでPCを片付け、家を出た。
結局、8時24分発の空港急行になってしまった。
関空のJALカウンターに着いたのは9時少し前。
チェックインを済ませ、イミグレーションを通過し、ラウンジに入ると混雑状態。
免税店でいつものオーデコロンだけ買って早めにゲートに向かうとすでに搭乗は始まっていた。
前方通路側の指定だったが、なんと非常口座席、つまりCA席の前だ。
私が嫌う席の一つだ。
すぐに係員に席替えを頼んだが、返事がなかなか来ない。
結局、そのままになった。
不機嫌な私を懸命に世話してくれた係員の愛嬌に感謝している。
ただ、彼女たちの視線を意識しすぎる私としては、この席は落ち着かなかった。

台北の中正国際空港では新しい第2ターミナルビルに替わっており、これまでの第1ターミナルビルの木造主体の内装からはガラッと雰囲気を変えていた。
台風の雨が降る中をタクシーでいつものホテルに向かう。
チェックインして部屋に入ると、禁煙フロアにもかかわらずタバコ臭かったので変更してもらった。
荷物を片付け、日系の大手商社に出向いた。

訪問の終了後、買物に向かう。
CDやDVDを探していたからだ。
しかし、お目当てのものは見つからず、結局ホテルに帰り、今夜会う予定の友人からの電話を待つ。

18時に友人と連絡がとれ、20時に彼はやってきた。
二人で珍しい台湾料理店に行った。
私は台北ではレトロな内装で食べさせるちょっと変わった店が好きで、よく行くのは長安東路の「九番坑」、さらに、信義路の「台北新故郷 文化食堂」などがあるが、今夜は建国南路の「掌櫃」、初めてである。

まず、この店も見つかりにくい。
大きな通りから小さな路地に入らねばならないからだ。
提灯が飾ってある門から入ると木造平屋建ての工場跡のような屋根の目地板むき出しの建屋、広さは80坪ぐらいはあるだろう。
全て木製の内装で、古臭く仕上げており、生け簀まで作ってある。
これが日本の店ならガラスまできれいに掃除されているが、台湾ではどこも窓などは汚れ定手、本当に古い感じだ。

友人がオーダーしたメニューはおかず3皿と筍の釜飯。
他のこのような店は丼鉢でビールを飲ませるが、ここは冷えたジョッキで、私はこの方が好きだ。
冷えたビールが咽喉の扉をぐいと押し開けて通り抜ける。
まさに、至福の瞬間である。

まず運ばれてきたのが釜飯。
順序は驚いたが、店員が茶碗に入れてくれたおこげがあまりに美味そうだったので箸をつけた。
美味い!
素朴で、意外にあっさりした味付けがこげの香りを引き立たせている。
ん、この店はいけるぞ。

運ばれてきた料理が全て美味い。
上海で食べている脂っこく塩辛い料理とは全然違う中華料理だ。
やはり台湾は美味い。
競争がある。
見せかけではなく、味で勝負している。
海鮮料理も高くないし、本当に美味い。
私は常々、台北が中華では最高だといってきたが、上海に住むようになってなおさらそう思うようになってきた。
香港よりも好きだ。

食事を堪能し、少し歩いて、永康街にある「冰館」でマンゴーかき氷を食べた。
私はほとんど果物を食べないが、マンゴーだけは食べる。
2杯1200円ほどで日本並みだが、味はメチャ美味い。
よく見ると客の半分は日本人だ。
「鼎泰豊」の横の通りを入った所に有り、小籠包を並んで食べた日本人が抱き合わせでコースにしているのがこの店でのデザート。
「鼎泰豊」は行きたいとは思わないが、「冰館」だけは欠かさず行く。
おっさん二人、変と思うなかれ。
我々のほかにもおっさん同士が2組もいた。

ほろ酔いにマンゴーかき氷、なんとも言えぬ幸せな気分。
付き合ってくれた友人に感謝する。
タクシーで彼を送ってホテルに戻った。
今夜は健全に寝られるが、明日は大変だ。

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