起床は6時30分。
昨夜はきっちりバタンキューだった。
胃袋がまるで標本のように酒漬けになっており、その機能の大半を失っているのがわかる。
重い、むかつく、胸が焼ける、苦しい・・・など、胃に関する表現がどれも当たっているような感じだ。

浴槽に湯を張って熱い湯にゆっくりと浸かる。
汗と脂とタバコの煙が染み付いた身体を湯が清めてゆくような気持ちだ。
シャワーブースで洗髪、身体洗浄し、バスローブを羽織ると、少しは楽になったような感じだ。
しかし、いくら歯を磨いても、息の中の酒は抜けなかった。

朝食を軽く取って、部屋に戻り、PCを開いて、幾つかのメールに返事をする。
下書きのままの8日の日記を書き上げ、アップした。
このホテルは台北でも便利な位置にあり、みんなが等距離で集まりやすいので、よく集合場所になる。
今朝も顧客の車で桃園に行く予定だが、ピックアップしてくれるのだ。
顧客には申し訳ないと思ったが、おかげで迎えが来る9時30分までのんびりできた。

台風の雨の中、桃園のPCメーカーに行った。
OEMのメーカーだが生産量は世界一で、今年5月に竣工したという本社屋は壮大という表現がぴったりで、全てが桁外れだった。
日本でも一民間企業の社屋でこんな威容は見た事がない。
中華思想を持つ人たちのスケールを垣間見た。

それに圧倒されたわけではないが、打合せは終始先方のペースだった。
帰路はなぜか無言で、雨の中を再び台北市内へ戻った。
それにしても、こういうものに威圧される我が心の脆弱性を嘆く。
紫禁城しかり、長城しかり、やたらスケールを求め、人を圧倒しようとするこの民族の習性は好きになれない。

ホテルに戻り、そのうちの1名と2階の和食レストランで寿司ランチを食べた。
値もいいが、質もかなりいい。
でも、サービスは落ちている。
それに、日本語がまるで通じない。
これなら上海の居酒屋のほうが店員の質はずっといいかもしれない。
改装してから2度目の逗留だが、不満を感じてきた。
夜は別の店にしようと思った。

彼を見送った後、午後の予定を変更し、別の新たな顧客を訪問して、次回出張からのプロジェクト化を決めた。
17時に戻り、2時間ほど仮眠して、目覚めた頃には酒もすっかり抜けていた。
メッセンジャーに8日の食事を一緒にした友人が出ていたので、チャットをする中で美味しい寿司屋を教えて欲しいというと、彼が案内してくれるというので、ご馳走することにした。
林森北路にある小さな寿司屋で日本人と台湾人の夫婦が経営しており、こぎれいでいかにも高そうだったが、ホテルの2階よりは安いと思ったので、お任せコースにした。
刺身やにぎりの味はしっかりしていたが、焼き物は△、鉄火巻は×だった。

同じ方向だったのでタクシーで送ってもらい、真面目に帰った。
明日はチェックアウトをしてから、顧客に打合せに行く。
フライトは16時30分の予定だ。

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