月餅

2009年9月5日 日常
上海にいる時は見るのも嫌だった月餅を近所の菓子屋で見つけて、思わず買ってしまった。
といってもカミさんと2個ずつの合計4個だけ。
今月半ばには中秋の名月。
中国の慣習がまだ身体に染み込んでいるのかも。

尤も、日本では中国のような狂騒はない。
月見団子にすすきも今は昔のお話だ。
風情が薄れ、歳時記が現実離れしてくると、私の世代としては実に寂しい。
残りが見えてきた人生と重なるからか。

大整理は未だに続いてはいるが、ほとんど片付いた。
その中で、図書のダンボール箱を整理した時、歳時記が幾つか出てきた。
思えば、もう随分と俳句に接していない。
勿論、詠むこともない。

ただ、季語は事ある毎に思い出そうとしている。
今の私の生活の中では、NHKの天気予報くらいしか季語が出てこないが、私にとっては大事なものだ。
これも薄れつつある季節感、風情、景色、習慣、気質と同じところにあると思う。
それだけに、大切にしたい。

今の時期を示すことばに、「新涼」がある。
このところ秋を感じさせる朝夕の爽やかさも、夜歩きの汗の減少も、全て「新涼」で表すことができる。

涼新た シャワーの湯温 1度上げ

恥ずかしげもなく書いたが、実に凡庸な句だ。

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